Pの日記

ただのにっき

散歩を、したんだな。

散歩をしてみた。
別につげ義春の漫画の影響ということもないだろうが。
とても天気が良かったのだ。
ちょっと、ファイアーワイアーケーブルを買いに電気屋へ。
いつもは自転車で行く距離なのだが、歩いてみた。
なんとなく遠回りして、公園を通る道を選んだ。
目的地に直接行かずに遠回りをするとちょっとした贅沢な気分になる。
咲いている花や一軒一軒違う家の形を観察したりして、入った事のない道に入ってみる。
すると
自分の住んでいる町なのだが、まるで旅人のような気分になれる。
すべてが珍しい。
が、考えが甘かった。
意外と遠いのだ!
けっこう暑かったので、汗もかいてきた。
自転車という乗り物のすばらしさが実感できた。
こんなときにお洒落なカフェでもあれば絶対入ってしまうのだが、いかんせんここは千葉である
そんなものあるはずもなく、自動販売機でファンタオレンジを買う。
オレンジだよ、オレンジ。
オレンジって最近珍しくないですか?
オレンジはとてもおいしい、ところがあんまり売ってないんだよなあ。
水分を補給してまたちょっとやる気になってきた。
で、公園にたどりつく。
中学校のすぐ前の公園でバスからはいつもみていたのだが、小学校以来行った事がない。
確か当時は奥の方に洞窟みたいなのがあって、そこに浮浪者が住んでいるという噂だった。
本当かどうかはわからないが、当時は怖くて見に行けなかったのを覚えている。
見に行くしかないでしょう。
公園に入る。

思ったより小さいのだ。
公園が。
なんというか奥行きが無い、小学生の頃は自分が小さいからきっともっと大きいもんだと勘違い
していたのだろうと思った。
洞窟もありそうにない。
ところが違ったのだ、奥の方に歩いていくと公園は途切れていて、その先は舗装されたこみちになって
いるのだが、小学生当時にはそんなこみちはなかったのだ。
そのこみちの向こうに公園があるじゃないか!
そこに入ってみると昔あったそのままにその公園は残っていた。
なにか不気味な感じなのだ。
中央が窪んでいて、その周りに木がいっぱい生えている。その木の奥に洞窟がありそうな場所が
あったが、さすがに穴は無いようだった。
小学校時代の宿題を終えたような気分になって公園を後にした。
もうすぐ電気屋だ。