Pの日記

ただのにっき

やまびこ公園

いつもの公園ネタっす。
やまびこ公園には、ベンチがひとつだけある。
夜にはスポットライトの様に街灯があたっている。
それは不思議じゃない、ぜんぜん普通だ。
しかし、そのベンチにはいつも老人が座っているのだ。
昼も
夜も
まるで千年も前からそこに座っているかのようだ。
雨の日も
風の日も
老人はそこに座っているにちがいない。
まるで
時が止まってしまったかのように。
老人は何を考えているのだろう、
今までの人生だろうか?
それともこれからの自分の事だろうか?
やがて、
俺が見ている筈の老人は、老人ではなく。
俺が見ていると思っていたのは逆で、
俺が見られていたのだと気づく。
長い人生の真ん中で、過去や未来の事を思い悩んでいる自分。
そうだ、
俺はたった一人で
この世界を思っている。
俺が見たもの、感じたもの全て。
それは俺がつくりだしたものだから。